おもろさうし研究会 第1回

稲の穂祭之時おもろ

 あおりやへかふし
  一 あまみきよかうさししよ
    この大しまおれたれ
    とももすへ
    おきやかもいす ちよわれ
  又 ほうはなとて ぬきあけは
    ちりさひはつけるな

( 第二十二巻の一五〇八番 )

 おもろさうし研究会は「琉球王国の神歌」である「おもろさうし」を読み解きながら、沖縄の文化、歴史、言葉、社会、そして沖縄の本と本づくりについてなど、とりとめなく話す会です。沖縄のことが気になる、沖縄について語りたい人たちから、だいぶ前に観光で行っただけ、沖縄のことを何も知らない、という方までどなたでもご参加ください。

 0回、0.5回とやってきた研究会ですが、次回、ついにようやく今度こそ、本編にはいります。第一回目は琉球王府に最後まで伝えられたおもろの音源をきいてもらい、これについて話し合います。これは、民族音楽研究家の山内盛彬氏が、琉球王府でおもろ主取を務めた安仁屋家の第十二代安仁屋真刈(1837〜1916年)から聴き取ったもののうちの一つで、たいへん貴重な記録です。

 とはいえ横道にそれたり遠回りしたりも大歓迎。うた、音、伝承、その他もろもろ。みなさんの興味を持ち寄りましょう。

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・日 時  9月29日(火) 19時から

・場 所  オンライン(Zoom)にて

・参加費 無料

・予約方法
 メールまたはお電話でご予約ください。
  メール:info@kaifusha-books.com
  電話:080-3166-1385(鳥居)

折り返し、Zoomの招待URLをご案内します。
Zoomが見れる環境でお申し込みください。

※参加の際は、「おもろさうし」の書籍を手元にご用意ください。
 発行元や新旧はといません。岩波文庫版は
こちらからもご購入いただけます。

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ゲスト:末次 智 (すえつぐ さとし)
 福岡県生まれ。琉球大学に進学し、そこではじめて「琉球文学」なるものに出会い、大和人(ヤマトンチュ、本土の人)としてのアイデンティティを揺さぶられる。それ以来、うた(歌謡)を中心に、琉球、沖縄文化の探究を続けて、いつの間にか40年が経った。著書に『琉球宮廷歌謡論』(2017年、森話社)などがある。また、紙の本を中心に「書籍の世界」に関心がある。今回は、沖縄(琉球)と本の交差点で、待賢ブックセンターの店主・鳥居さんと出会う。

   

※タイトル画像について

■東京国立博物館蔵「ノロクモイの図」(同館編『海上の道−沖縄の歴史と文化−』展図録、読売新聞社、1992年)■

ノロクモイは一般的には「ノロ」と呼ばれる、琉球列島のシマジマ(集落)の祭式を司る公的な神女(巫者、シャーマン)です。琉球王国の宮廷にも、高級(上級)の神女たちが居ました。念のため、上記図録の解説を下記に引用しておきます。
「ノロクモイの図 1面/縦83.71、横44.0㎝ 19世紀/紙本着色 東京国立博物館
敷物の上に横座りして、白装束に色玉を連ねた念珠を首にかける。頭を飾り、銀簪をさす。裸足で手にハジチを施す。ノロは祈る、宣るなどからきたことばといわれる。クモイは尊称。」

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