おもろさうし研究会 第2回
一 けらへゆきなわか
しよりもり おれわちへ
世そうせち
おきやかもいに みおやせ
又 とよむゆきなわか
またまもり おれわちへ
又 きみきや よりた〔ゝ〕は
くもこ よりみちへて
又 きみきや よりたゝは
こかね よりみちゑて
(第五巻の二三六番)
おもろさうし研究会は「琉球王国の神歌」である「おもろさうし」を読み解きながら、沖縄の文化、歴史、言葉、社会、そして沖縄の本と本づくりについてなど、とりとめなく話す会です。沖縄のことが気になる、沖縄について語りたい人たちから、だいぶ前に観光で行っただけ、沖縄のことを何も知らない、という方までどなたでもご参加ください。
次回のテーマは「くもこ」です。かつて琉球で使われていたものの、今では使われなくなってしまった言葉。どんな意味で、何を表していたのか、はっきりとしたことはわかっていません。そんな「くもこ」に着目した絵本「くもこちゃん」が2020年3月に七月堂から発売されました。著者は音の台所さん。かつての雲子が何をさすのか、どのように使われていたのか、「おもろさうし」を紐解いて探ります。
言葉の面白さ、伝えること、伝わることの不思議を考える時間にできたらいいですねえ。
途中からの参加も歓迎です。この回から参加されてもまったく問題ありません。
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・日 時 12月8日(火) 19時から
・場 所 オンライン(Zoom)にて
・参加費 無料
・予約方法
メールまたはお電話でご予約ください。
メール:info@kaifusha-books.com
電話:080-3166-1385(鳥居)
折り返し、Zoomの招待URLをご案内します。Zoomが見れる環境でお申し込みください。
※参加の際は、「おもろさうし」の書籍を手元にご用意ください。
発行元や新旧はといません。岩波文庫版はこちらからもご購入いただけます。
※今回取り上げる絵本「くもこちゃん」はこちらからご購入いただけます。
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ゲスト:末次 智 (すえつぐ さとし)
福岡県生まれ。琉球大学に進学し、そこではじめて「琉球文学」なるものに出会い、大和人(ヤマトンチュ、本土の人)としてのアイデンティティを揺さぶられる。それ以来、うた(歌謡)を中心に、琉球、沖縄文化の探究を続けて、いつの間にか40年が経った。著書に『琉球宮廷歌謡論』(2017年、森話社)などがある。また、紙の本を中心に「書籍の世界」に関心がある。今回は、沖縄(琉球)と本の交差点で、待賢ブックセンターの店主・鳥居さんと出会う。
※タイトル画像について
■東京国立博物館蔵「ノロクモイの図」(同館編『海上の道−沖縄の歴史と文化−』展図録、読売新聞社、1992年)■
ノロクモイは一般的には「ノロ」と呼ばれる、琉球列島のシマジマ(集落)の祭式を司る公的な神女(巫者、シャーマン)です。琉球王国の宮廷にも、高級(上級)の神女たちが居ました。念のため、上記図録の解説を下記に引用しておきます。
「ノロクモイの図 1面/縦83.71、横44.0㎝ 19世紀/紙本着色 東京国立博物館
敷物の上に横座りして、白装束に色玉を連ねた念珠を首にかける。頭を飾り、銀簪をさす。裸足で手にハジチを施す。ノロは祈る、宣るなどからきたことばといわれる。クモイは尊称。」