京都オンラインローカルブックフェア「出版、ほんで?」
京都を拠点に活動する出版社2社のブックフェアを開催します。参加するのは昨年に活動を開始した「灯光舎」、そして今年の4月に初めての単行本を上梓する「烽火書房」。
どちらの出版社もいまのところ出版物は2点。一点はいわゆる商業出版、日本全国どこの本屋に並んでいても違和感のない単行本で、もう一点はちょっと見かけることのない実験的な出版物。これはリトルプレスなのか、作品なのか。はたして「本」とよんでいいのかすら迷う。
出版社として世に送る本と、本づくりに遊びごころを存分に取り入れた本。その曖昧な境界を線引きせず、どちらかではなくどっちも選んだおふたりの出版人を、古本と新刊書籍、自費出版やら駄菓子やらが曖昧に混在する本屋・待賢ブックセンターの本棚に並べてご紹介します。
陳列場所はオンラインショップ。本棚とインターネットの境界もあやふやにしたブックフェアをおたのしみください。
●烽火書房 ほうかしょぼう
2019年に京都で活動開始。初の刊行は、300部限定の手貼りドイツ装によるリトルプレス「のろし vol.01 なぜ彼らはインターネットで創作活動を続けてきたのか?」。商業出版の仕組みを改めて一から学ぶため、制作・製本・流通などそれぞれの一部を自分自身で行なっている。いまも発注が入るたびに、表紙を手貼りしている。最新刊は発売まもない『Go to Togo 一着の服を旅してつくる』。はるかアフリカと日本を行き来してきた著者とともに二人三脚、本の魅力をPRしている。
【烽火書房の本と周辺の本】
・「のろし vol.01 なぜ彼らはインターネットで創作活動を続けてきたのか?」
・『サブカルで食う 就職せず好きなことだけやって生きていく方法』
●灯光舎 とうこうしゃ
2019年に京都で産声をあげ、出版の大海原に小さな看板を背負い船出。初めて刊行した書籍は『ベトナムの大地にゴングが響く』。一発目から専門的な、それこそローカルな本を世に送り出す。どうやって売っていこかなーと考えていた時、新聞や雑誌の書評に掲載という何ともありがたい状況に。そして、第二弾としてうちだしたのが小雑誌「&:アンパサンド」。素晴らしい作品集に発行人は大満足。さあ、どうやって読者に届けるかな。
【灯光舎の本と周辺の本】