おもろさうし研究会 第0回

ブラタモリの新春特番がとてもよかったので末次先生に解説してもらいながらもっかい見ようの会  

  

あおりやへが節
   一 きこゑ大きみきや
      おれて あすひよわれは
      かみてたの まふりよわるあんしおそい
   又 とよむせたかこか
   又 しよりもりくすく
   又 またまもりくすく

『おもろさうし』第一巻(第二番) 1-2(2)
(「明治大学日本古代学研究所HP/琉球関連データベース/
『おもろさうし』テキストデータベース」に手を入れました。)

  

 おもろさうし研究会をはじめます。「おもろさうし」とは、ひとことでいうと、「琉球王国の神歌」です。この会ではそんな古くから伝わる琉球の信仰世界を読み解いていきます。といってもむつかしいことはしません。沖縄のことが気になる、沖縄について語りたい人たちのための会です。沖縄の文化、歴史、言葉、社会、そして沖縄の本と本づくりについてなど、とにかく「おもろさうし」から始まるすべてのことを柔らかく勉強していきましょう。先生に迎えるのは末次智さん。いまは京都精華大学の教員をされています。

 初回の今回は、第0回の入門編。年始に放送されたブラタモリの沖縄スペシャルがけっこう面白かった!ということでその感想を言い合いながら、沖縄の神話のお話をしましょう。「おもろさうし」ってそもそもなんなの?をさぐります。こんなことやりたい、あんなこと知りたいを持ち寄ってもらうのも大歓迎です。

 途中からの参加も大歓迎。一度覗いてみてください。

 ===== 

・日 時 2月25日(火) 19時から

・場 所 待賢ブックセンター
     京都市上京区大宮通椹木町上る菱屋町818
     電話:080-3166-1385

・参加費 700円

     待賢ブックセンターで使えるお買い物券200円分つき

・予約方法
 メールまたはお電話でご予約ください。
  メール:info@kaifusha-books.com
  電話:080-3166-1385(鳥居)

===== 

ゲスト:末次 智 (すえつぐ さとし)

 福岡県生まれ。琉球大学に進学し、そこではじめて「琉球文学」なるものに出会い、大和人(ヤマトンチュ、本土の人)としてのアイデンティティを揺さぶられる。それ以来、うた(歌謡)を中心に、琉球、沖縄文化の探究を続けて、いつの間にか40年が経った。著書に『琉球宮廷歌謡論』(2017年、森話社)などがある。また、紙の本を中心に「書籍の世界」に関心がある。今回は、沖縄(琉球)と本の交差点で、待賢ブックセンターの店主・鳥居さんと出会う。

  

※タイトル画像について

■東京国立博物館蔵「ノロクモイの図」(同館編『海上の道−沖縄の歴史と文化−』展図録、読売新聞社、1992年)■

ノロクモイは一般的には「ノロ」と呼ばれる、琉球列島のシマジマ(集落)の祭式を司る公的な神女(巫者、シャーマン)です。琉球王国の宮廷にも、高級(上級)の神女たちが居ました。念のため、上記図録の解説を下記に引用しておきます。
「ノロクモイの図 1面/縦83.71、横44.0㎝ 19世紀/紙本着色 東京国立博物館
敷物の上に横座りして、白装束に色玉を連ねた念珠を首にかける。頭を飾り、銀簪をさす。裸足で手にハジチを施す。ノロは祈る、宣るなどからきたことばといわれる。クモイは尊称。」